鶏肉って本当に美味しいですよねー!
美味しさに加えてヘルシーで高たんぱく、近年では健康志向の高まりから鶏肉の需要がとても高まってきています。
そんな中、そもそも『鶏肉ってなんの肉なの?』って思った方、いませんか?
もしくは、『鳥の肉なのはわかるんだけど、いったいなんの鳥なの?』という方も多いはず。
誰かに聞きたいけど、今さらこんな事恥ずかしくて聞けない…。
そこで今回はそんな疑問や悩みを解決する鶏肉の基本知識に加えて、多くの方が知らない鶏の豆知識まで、サクッとまとめて紹介しちゃいます!
この記事でわかること
鶏肉ってなんの肉なのか。知らない人が意外に多い?

普段、私たちの食生活を支えるお肉。
鶏肉を含む下の3種類のお肉が現代の日本中の食卓に並ぶお肉の代表格ですよね。
- 鶏肉
- 豚肉
- 牛肉
なかでも美味しい、低価格、そしてヘルシーという事で、毎日のように食べられているのが『鶏肉』です。
近年ではコンビニやスーパーでよく見かける『サラダチキン』など、手軽に食べれる鶏肉が発売されたりと、健康志向の高まりも相まって若者を中心に鶏肉の需要が高まっています。

引用:http://shogyokai.jp/
でも意外や意外、そんなに多く消費される鶏肉でも実際になんの肉なのかわからないままに食べている方が非常に多いという事。
正式な統計数は取っていないのでわかりませんが、少なくともネット上ではそんな声が多く聞こえてきます。
とり肉はなんの肉?はとりあえず録画したから今度見る\(^o^)/てか世界仰天と重なるのをやめてほしいww
— エーリ (@sirokuro3939) August 6, 2019
https://twitter.com/aya500123/status/1155457475287511040
鶏肉がなんの肉かわからんやつってまだおるんかな
— 座席 (@zasekisan) July 25, 2019
鶏肉って何の肉?
鶏「ウサギの肉」— 田口さぼってん (@taguti_sabotten) August 11, 2019
いまに鰻の味を知らない日本人とか増えるんだろうな。正に鶏肉って何の肉?の世界やな
— 小豆長光ᔦꙬᔨ例大祭あ12a (@azukiosamitu) July 27, 2019
一部抜粋ですが、このようにかなり多くの方が疑問をもっている模様。
テレビ番組でも鶏肉ってなんの肉?という内容で特集されていたりと、若年層を中心に高学歴の方ですらも理解していない実情がフォーカスされ、視聴者からけっこう反響があったようです。
鶏肉が当たり前のように食されているがゆえの疑問といったところでしょうか。
当たり前だと感じていたら、食に対しての関心も薄らいでいってしまうのかもしれませんね。
そもそも『鶏肉』ってなんの肉で、なんの鳥?

鶏肉とは『ニワトリ』の事です。
ご存知の方もいるかもしれませんが、鶏と書いてニワトリと読みます。
そう。コケコッコーと鳴く、あの鳥です。
しかし、一般的に鶏肉にとして食べられているニワトリは自然界のニワトリではなく、
『若鶏わかどり』や『ブロイラー』と呼ばれていて【食用のために人工的に開発・改良されたニワトリ】なんです。
(ブロイラーと呼ばれるニワトリたち↓)

引用:https://www.prifoods.jp
自然界のニワトリは、ニワトリの赤ちゃんであるヒヨコから成鶏するまで4~5か月かかるところ、ブロイラーは約50日程で精肉にできるまで(3㎏程度)に成長する特殊なニワトリなんだそうです。
結論として、鶏肉とは
消費者に沢山食べてもらう為に、安定供給(量産)し、食べやすく、そして安く生産・購入できる為に改良された『食肉専門のニワトリのお肉』だという事がわかりました!
なぜ日本人は鶏肉を食べるようになった?

引用:https://letronc-m.com/
そもそもニワトリは今から2000年以上前に日本に渡来したそうです。
当初は食用としてではなく「時間を告げる鳥」として、神様のように大切にされていたようです。
そして、長い歳月をかけて人工的に交配を重ね、現在の私たちが認識しているニワトリとなったようです。
近年、日本で食用として一般化されるようになったのは戦後、今から70年以上前の事です。
西洋の食肉文化の代表ともいえるアメリカから品種改良された『ブロイラー※若鶏のこと』が導入され、徐々に市場に出回りだしていきます。
それまでニワトリはとても高級肉として認識され、なんと牛肉や豚肉などよりも高値で取引されていたんだとか!
今の食肉市場としての立ち位置関係が違うのはなんとも驚きですね!
鶏肉にまつわる豆知識をサクッとまとめ!
「鶏肉」と「地鶏」は何が違う?

飲食店などで「地鶏の〇〇」などといった商品メニューをよく見かけませんか?
特に気にもせずに食べられている方もいるかもしれませんが、地鶏と鶏肉の違いについてちょっと気になりませんか?
じつはしっかりと区別してあります。
地鶏は本来ニワトリなのですが、ブロイラーとは違い日本各地の在来種の鶏であり、特定の規定に基づいて厳選飼育されたものが「地鶏」と呼ばれるのだそうです。
(ちなみに、在来種と認められている地鶏はたったの38種だけだそうです)
有名な高級地鶏ですと、
鹿児島県の「薩摩地鶏」
愛知県の「名古屋コーチン」
秋田県の「比内地鶏」
この3種類が日本3大ブランドの地鶏と言われていますよね。
通常食べているブロイラーとは味、香り、弾力がまったくと言っていいほど違い、一度食べたら忘れられないほどの美味しさです!
日本で鶏肉の消費量が一番多い県はどこ?

引用:https://gyu-hisa.jp
全国的にも一番よく鶏肉を食べられている県はどこなのでしょうか?
さっそくお調べしたところ、九州の福岡県という事がわかりました!

引用:http://www.qsr.mlit.go.jp/
じつは九州は全国的に鶏肉の消費量がとても多く、九州地方にある7県すべての政令指定都市が鶏肉購入量の上位にランクインしているんです。
詳しくは下の表でお分かりのとおりです。

引用:http://yachikusakusaki.hatenablog.com
福岡のご当地メニューでは「水炊き」が有名ですよね。

引用:https://aumo.jp
「水炊き」は野菜などと一緒に鶏ガラを長時間煮込み、あっさりとポン酢などで食べるお鍋のことで、寒い冬場にはたまりません!
鶏肉の事を「かしわ」って言ったりするけど、なぜ?

焼き鳥屋さんなどで鶏肉の事を「かしわ」と言ったりする事を聞いたことがあるかと思いますが、これはいったいなぜでしょうか?
じつは、これには深い意味があります。
もともとは鶏肉が柏の葉の色に似ていることから名付けられたのですが、じつはこれは「隠語」として名付けられたものでした。
時は大きくさかのぼり、江戸時代の前期。
江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉によって施行されたあの有名な『生類憐みの令』により、生き物を食べること自体がタブーとされた時代がありました。

引用:https://edo-g.com/
犬や猫はもちろんの事、鳥や魚や昆虫なども対象として扱われ、それまで食用として飼育されていた家畜までも殺生行為を厳格に禁止されました。
それに反して江戸の市民はどうしてもお肉を食べたい事から、食肉に対して植物の名前(隠語)を名付け、幕府の処罰を免れてこっそりと市場に流通させたのだそうです。
- かしわ(柏)=鶏肉
- さくら(桜)=馬肉
- ぼたん(牡丹)=猪
- もみじ(紅葉)=鹿肉
当時の日本は豚肉や牛肉は一般的な食肉ではありませんでしたので、現在では「ジビエ」と呼ばれる以上の食肉たちに隠語を使ったのだそうです。
鶏肉はなんの肉でなんの鳥?常識から豆知識までサクッとまとめ!

いかがでしたでしょうか。
記事をまとめると以下のようになりました。
- 鶏肉自体をなんの肉かわからない人という人が意外に多かった。
- そもそも『鶏肉』とは若鶏・ブロイラーと呼ばれるニワトリの事。
- 日本人はアメリカからブロイラーを導入し鶏肉を食べるようになった。
- 「鶏肉」と「地鶏」は違う
- 日本で鶏肉の消費量が一番多い県は福岡県
- 鶏肉の事を「かしわ」って言ったりするけど、なぜ?
鶏肉はなんの肉でなんの鳥?という一番悩む内容に加えてちょっとした豆知識をお届けさせていただきました。
今回においてもそうですが、食文化が飽和する時代では誰も深く「食」について教えてはくれませんし、理解や関心がなければ興味は沸き起こりません。
今後も疑問に感じた事を記事で紹介していきたいと思います。
それでは、記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました!